第18回 勝つために必ず押さえろ!ボリンジャーバンドを初心者のために簡単解説!

チャート分析

標準偏差(σ)を理解しよう

 ボリンジャーバンドには、統計学の正規分布(平均から離れると数が少なくなる)の考え方が応用されています。

  • 平均+1σと平均−1σの間に、約68.8 %が収まる
  • 平均+2σと平均−2σの間に、約95.5%が収まる
  • 平均+3σと平均−3σの間に、約99.7 %が収まる

 得られたデータは、ほぼこの間に収まります。この正規分布の考えを株価チャートに置き換えたのが【ボリンジャーバンド】です。

 

 

ボリンジャーバンドとは

 1980年にアメリカの投資家ジョン・ボリンジャーが考案した指標です。

 標準偏差は±1、±2、±3の幅があり、それぞれ約68 %、約95 %、約99 %の確率で株価がバンド内で収まります。

 

 

チャートで見てみよう

 株価は±2σに達すると約95%という高い確率で反転するため、意識しているトレーダーは多いです。つまり、『移動平均+2σ以上は売り(青○)』『移動平均−2σ以下は買い(赤○)』という、逆張り手法の参考になります。

 

 

ボリンジャーバンドの特性

 ボリンジャーバンドの特性は大きく3つあります。

  1. スクイーズ
  2. エクスパンション
  3. バンドウォーク

①スクイーズ

 バンドの幅がぎゅっと狭くなっている部分です。これは、値動きが小さく力を溜めている状態で、どかーんと広がる可能性を秘めています。

②エクスパンション

 スクイーズからエクスパンションの状態に変化して、バンドの幅がどかーんと拡がりトレンドが出ている最中です。上下に大きく拡がるエクスパンションは強い傾向を示しています。

③バンドウォーク

 エクスパンションが発生して、±2σに沿って株価が推移している状態で非常に強い傾向が発生中です。

 

 

買い時はどこ?

 スクイーズからエクスパンションに変わった所が買い時と考えます。バンドが上下に大きく開き始めたポイントが良いです。

 また、スクイーズからエクスパンションに移行して、強い下落傾向のサインが出たら空売りや損切りの判断をする。

【注意点】

 バンドウォークの場合はとても強い傾向が発生してるため、株価が±2σに触れていても売買のタイミングとは判断しないようにしてください。

 また、私が実際にトレードするときに気をつけているのがボリンジャーバントの+4σ付近に株価が上昇、もしくはタッチした場合は無闇に売買せず株価の動向を見守ることにしています。

 +4σ~-4σの範囲99.99%の確率の為、それを上回る(下回る)確率は0.01%とほとんどありえない確率なんです。

 なので、私がトレードする時は、負ける確率が低いため、+4σは絶対に買わないようにしています。

 逆に−4σはチャンスと捉えて買い挑んで逆張りで利益を狙うようにしています。±4σが発生する確率は非常に低いですが発生した場合はチャンスになりますので見逃さないようにしましょう。

 

 

順張りと逆張りタイミング

【順張り】

バンドの外側に終値が位置していることはトレンド発生もしくはトレンド継続とし反転シグナルではない

                                                   ジョン・ボリンジャー

 ジョン・ボリンジャーも順張り投資で使えると名言しています。

【逆張り】

 買われすぎ、売られすぎを判断する逆張り手法としても活用できる。

 

 

まとめ

 ボリンジャーバンドを活用し、勝つためのチャート分析ができるようになりましょう。また、エクスパンションが発生しても逆の方向に価格が動く可能性があります。つまり、「だまし」はいつ発生するかわからないので、常にリスクを許容した取引を心がけましょう。

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