第10回 1人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学〜230億円稼いだ勝つ思考〜

おすすめお金の本

伝説のトレーダーcis

 法政大学工学部4年生だった2000年に300万円の元手で株式投資を始めましたが、一時は資産を104万円まで減少させたが、投資手法を長期から短期のトレードに変えたことをきっかけに資産を大きく伸ばした伝説のトレーダー。

2005年の『ジェイコム株大量誤発注事件』で、約6億円の利益を得る。

2013年は約1兆7000億円の株を売買。

 そんな伝説の投資家が株式投資に臨む姿勢や考え方を教えてくれる一冊となっています。それでは、本な内容を私が大切だと思う所をピックアップしましたので解説していきます。

第一章 本能に勝てねば投資に勝てない

『基本は順張りである』

 素人の投資家がやってしまうトレードが「逆張り」です。逆張りとは下がった所で株を買う手法のことです。勝手にここまで下がったからきっと上がるはずだと株を購入してしまいます。

 しかし、基本は、「順張り」であるとこの本では説いています。順張りとは、高値を更新しているような昇っている株を買う手法です。

 安いと思って買ったのに安値をさらに更新して、メンタルもたずに結局損切りなんてことありませんか?『上がり続ける株は上がり、下がり続ける株は下がる』この言葉を肝に銘じておきましょう。

『目先の利益に走れば大勝はなくなる』

 せっかく、上昇している株なのに売ってしまい、今日の勝利を確定することでその後の勝利を捨ててしまうことになります。「目先の利益ではなく、トータルの損益」で取引しましょう。

『損を認めない気持ちが敗北につながる』

 素早い損切りは重要であり、塩漬け(損を抱えて捨てきれない)は典型的な負けパターンです。実は損を受け入れてその資金を他で回転させる方が効率的なんですね。

『人が恐怖を感じているときはチャンスになる』

 暴落の時に含み損を抱えている人は、これ以上の損失を、増やさないようにと損切りをしてしまいます。

 損をしたくないという感情。逆にここは買いのチャンスになります。みんなが恐怖を感じている時、つまり暴落はチャンスなんだとこの本で教わりました。

リスクヘッジは無駄

 相場というのは、リターンを求めてリスクを取る行為です。その、リスクを分散するためにコストを使うのはリターンを薄めるだけです。

 また、勝ちたい気持ちより、損をするのが怖いという心理を制御しないと、相場で勝つのは不可能とcisさんは書かれています。

第ニ章 相場は仮説を生み出した人が勝つ

『相場では、1匹目のドジョウがものすごく美味しい、2匹目のドジョウもそれなりだが、3匹目からは味はわからない』

 では、どうしたら1匹目のドジョウになれるのでしょうか?

とにかく仮説を立てる

 展開を考え、すでに常識になっているものではなく、まだ誰も考えていないもので、明確なロジックがあるものを考えましょう。あるいは、経験則として明確な関連が認められる、全く別業種でも株価の相関性が高いものなどのロジックを見つけましょう。

株式市場がどう思っているかを考えることが勝つために重要になります。

メディアをあてにしない

 メディアはかなりいい加減なので、メディアをなるべくあてにして株取引するのはやめましょう。

 つまり、マーケットから学習して、儲かっている手法をすぐ実践すること、最低でも2匹目のドジョウになることです。

第三章 勝つ為の第一歩は株式相場と自分に冷静になること

 相場とは、リターンを求めてリスクを取る行為。リスクは絶対にある。リスク恐怖症の人は相場は向かない。勝つためには、行動を起こす早さも問われる

  適正価格なんて本質的は存在しません。買った値段より高く売れれば儲かるので、過去と比較して考えない方がいいです。また、信用される企業は更に信用され、割安な株はさらに割安になるので注意して欲しいとcisさんは書かれています。

株式市場のことは株式市場でしか学ばない

 自分を常に客観的に見て、自分の理論をなんども否定していくことがトレーダーにとって1番難しいです。

 『重要なのは、自分の状態より株式市場。素早く学習、行動して全力で買ってすぐ逃げること。

ニュースはNHKよりTwitterの方が早い

 SNSを上手く活用し、情報を早くキャッチするように努めることが大切です。

盲目の資金が動くときは儲かりどころ

 年金機構・投資信託・海外ファンド等のお金が流れているときは、その流れにのるだけでお金を儲けられます。流れを掴み取って乗りましょう。

冷静さを見失わないうちに引退する

 自分の最大の仕事は、自分を過信せず、適切な引退時期を判断することです。 

第四章 職業:トレード職人

 トレードとは『お金の奪い合いゲーム』

投資で最も大切なのは効率

 相場をやっている限り、持っているお金の量が力になります。そのため、大きく勝てる勝負を見つけて思い切り勝負します。だから、勝負できるお金は大切にしないといけないなと思いました。

第5章 投資に必要なスキルはゲームで磨いた

 cisさんの起源は、ゲームです。駄菓子屋のくじ引き法則性を見つけてそれを友達に売る。また、中三でパチンコを初めて、高校で元締めになり稼いでいたらしいです。遊びから、何かを生み出す視点は常に必要ですね。

第6章 億万長者になれたのは2ちゃんねるのおかげ

 cisさんは相場で1000万円以上溶かしたタイミングで「2ちゃんねるの仲間」に出会ったようで、そこで色々なことを学んだそうです。

 買っている人ほど、単価の値動きかつチャートや指数の組み入れなどの理由がある株を購入していた。

 サークルを活用して、先人の知恵を分けてもらう。または、発見するのは自分1人で学ぶよりも効率的なんだと改めて感じました。

重要な情報ほど口コミが重要

第7章 これから株をはじめるなら

ピンチとチャンスは紙一重

 〇〇ショックこれチャンスです。恐怖を感じているときほど、人は視野が狭くなり短期的な行動に走ってしまいます。場を冷静にみれるからこそ、cisさんは大勝負ができます。

早い人はいつでも行動が早く、遅い人はいつでも行動が遅い

  • 億を稼いでる人は概して攻撃的です。とにかく獲物に突っ込んでかっさらいます。
  • 好況時には、我慢しましょう。マーケットはリスク回避する傾向が強いので、危ないと思われたら必要以上に売られます。
  • 「AIはリスクはとれませんが、人間はリスクを取れる。」この強みを活かしましょう。
  • 無限に努力していれば大抵の人には勝てるようになるはずです。

まとめ

 ざっくりとこの本の解説をしましたが、実際に読んでみるとさらに勉強になる一冊です。また、損切りも、購入も行動を早くしていきたいと心から思いました。

最後に、、

株は、未来が予測できない不完全情報ゲームであり、資本主義は人類史上最高のゲームかもしれはい

                         cis
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