お世話になっています!ブログ「マネサピ」を運営しています『ゆーきっちゃん』です。今日はオニールが生み出した手法「CAN-SLIM」をご紹介します。この手法は実際に何十倍にも大化けした株1000銘柄以上を詳細に分析して開発したものであり、これによってオニール自身のみならず多くの億万長者を生み出してきました。初心者でもわかるようにまとめたので安心して読み進めてください♪
ウィリアム・オニール
バフェットとほぼ同世代で、アメリカを代表する投資家の一人です。オニールの投資戦略は主にグロース株投資で「数か月から2年程度で、数倍から数十倍を狙う」成長株投資であり、その独自の投資手法はCAN-SLIMと名付けられていて世界中から参考にされています。
経歴
- 1993年-アメリカ オクラホマ生まれ
- 21歳 500ドルで投資を始める
- 25歳 株のブローカーとしてキャリアスタート
- 30歳 NYSEの会員権を取得して投資調査会社を設立(1億円で会員権取得)
- 51歳 株式情報メディアInvester Business Dailvを設立
また、オニールの投資スタイルですが、バフェットが長期のバリュー株投資なのに対して、オニールは短期から中期のグロース株投資になります。
バフェット | オニール | |
銘柄選定 | バリュー株 | グロース株 |
投資期間 | 長期 | 短期~中期 |
備考 | 割安に放置されている株を購入 | 株価の成長が期待できる株を購入 |
CAN-SLIM
オニールの投資法は新高値投資術とも言われ、ファンダメンタルズ分析を用いたグロース投資にテクニカル分析を加えたものです。過去125年のデータから大きく値を伸ばした株の条件を導きだしたもので、【いつの時代も有効であり続ける手法】なんです。
オニールが生み出した銘柄選定方法『CAN-SLIM』です。『CAN-SLIM』で上場している企業から自分の投資スタイルに合った銘柄を選定していきます。
それではCAN-SLIMを詳しく見ていきましょう♪
オニールさんよろしくお願いいたします♪
それでは、CAN-SLIMを覗いていこう
C:直近四半期のEPSと売上
直近四半期のEPSが前年同期比で20~50%の上昇率を示す銘柄を選ぶ
EPSとは一株当たりの純利益(純利益÷発行株式枚数)のことで、オニールが1952~2001年に大化けした600銘柄を分析下結果、75%が大きく株価が上昇する直近のEPSの上昇率が70%以上でした。
【分析する際の注意点】
1. 前年同期比で比較しよう
必ず昨年と同じ時期の業績と比較してください。なぜかというと、業績の季節性の影響を排除して評価できるからです。例えば、寒い季節は暖房器具が売れるので、夏場に比べてEPS(純利益)が伸びて見えます。
同じ時期で比較すると、昨年と変わらない業績なのに、比較する時期が違うとあたかも業績が急成長したように見えて誤った認識を持ってしまうからです。
2. 見かけ上のEPS(純利益)に注意
上の図を見てください。発行株式数が同じA社とB社があり、共に同程度の純利益の成長が見られています。しかし両社を比べると…
〇A社は純利益の増加に対して売り上げも増加している
×B社は純利益の増加に対して売り上げは増加していない
B社は純利益は伸びているが、経費を削減して純利益の増加を捻出しているのが見てわかります。 つまり、B社は見かけ上のEPSが増加しているだけなんです。このことから、純利益の上昇に伴い売り上げも上昇しているか見ることが大切です。
EPS(純利益)の上昇に伴い売り上げも上昇しているか確認しましょう
A:通期EPSの増加
通期EPSの増加は上昇率が20~50%の銘柄を選ぶ
年間EPSの上昇率を調べることで、EPSの上昇が一時的ではないことが把握でき、購入予定の銘柄の質が良いことを確認できます。オニールが調べたデータによると1980~2000年の全銘柄の株価の推移と年間EPSを調べた結果、初期上昇段階における年間EPSの平均上昇率36%でした。
ROEが17%以上の急成長株を選ぶ
ROEとは株主資本利益率(純利益÷純資産)で、その企業が株主から集めた資本でどのくらい効率よく利用して純利益を得ているか確認できます。つまり、『ROEが高い=効率的に資本を利用して純利益を稼いでいる』ことの証明であり、将来のEPSの上昇の予測ができます。
【分析する際の注意点】
1. EPSの安定性を見よう
下の図を見てください。直近の1年間の四半期EPSは共に上昇しているが、B社の方がEPSの上昇が高いように見えます。しかし、二年間遡って見るとA社の方がより継続的にEPSが上昇しています。
過去の業績から、「EPSが不安定な銘柄」「景気敏感株」「一時的な業績回復」を排除しましょう。
2. PERで割安を判断するな
PERが低く過小評価されているからと言って、銘柄を買ってはいけません。膨大な過去のデータからPERが株価の動きと相関性は見られていません。
PERで判断せずEPSの増加率で判断しましょう
下の表のように株価が上昇しながらもEPSが伸びているパターンの銘柄を選ぶことが大切です。
N:新企業・製品・経営者・高値
重要で新しい変化をもたらした銘柄を新高値の正しいタイミングで買う
データ分析の結果、1880~2008年に株価が急上昇した95%の銘柄が株価の急上昇するタイミングで、【新しい変化(製品・サービス・技術・経営陣】を示していました。
例えば、マクドナルドが店舗をフランチャイズ化することで業績が急激に拡大し、その後株価は11倍まで上昇しました。また、アップルは【iPod】で革新的な製品を開発しました。その後株価は16倍まで上昇しました。
私たちの生活を大きく変える革新的な銘柄を見逃さないようにしよう
正しいタイミングで買おう
下の3銘柄であなたはどの銘柄を買いますか?
〇:C社のように基本的パターンからブレイクアウトしたときに買う
×:安値で買って、高値で売るのは見極めが難しい
S:株式の需要と供給
需要とは買いと売りの出来高のことで、供給とは浮動株式数(発行株式枚数-大株主保有株式数)のことを指します。
自社株買いをしている銘柄を選ぶ
理由はEPSの上昇&業績好調を見込めるからです。自社株買いをすると、マーケットに出ている株式が減少するため、EPSの上昇が見込めます。将来の業績上昇を見込めるため会社も自社株買いをできます。
EPS上昇→株主の期待利回り上昇→好感した投資家が更に株を購入→株価上昇
過度な株式分割をする銘柄は避けよう
理由は株式分割は株価上昇を抑制するからです。過度な株式分割をすると、流動性が高くなり機関投資家は一気に売りを出すことがあります。それが、トリガーとなり売りが売りを呼ぶ展開となり株価が下落します。
成長株でも株価の上昇を抑制してしまい株価の下落傾向を強める可能性がある
需要と供給を見極めよう
出来高を伴いベースを上抜けするとその後株価は上昇しやすい
L:主導銘柄か停滞銘柄か
業界内で上位1~3の主導銘柄を狙おう
×:時価総額・知名度
〇:四半期/通期EPS→上位3位が最も活力ある銘柄
理由は株価が継続的に上昇しやすい相場の転換期に最初に反発するからです。マーケットでもっとも活力がある銘柄は機関投資家も注目しており株価が上昇しやすいです。また、注目度が高い為、割安の場合は資金が最初に流れて反発しやすい傾向があります。
主導銘柄の見分け方
RSI(相対力指数)が80以上
例えば100銘柄上場している市場にRSI(相対力指数)95のX社があるとします。相場に存在する100銘柄すべてが上昇した場合、それを左から順に並べるとX社は他の94社の次に上昇幅がある銘柄になります。つまり、全体の値動きに対して94%の企業を上回る値動きを示しているということになるんです。
RSIが40~60以下の銘柄は避けましょう
理由は注目度がなく、注目度のある銘柄に資金が集まるために売られやすいからです。
I:機関投資家による保有
機関投資家が保有する銘柄を狙おう
株価をぶち上げる原動力は何か?その答えは機関投資家の買いなんです
データを分析した結果、全銘柄の売買のうち70%が機関投資家による取引でした。
ポイント 四半期ごとの機関投資家の数の変化
決算短信の中の株主欄で上位の株主確認
機関投資家が買ってから購入しても遅くありません、なぜなら流動性の観点から少しずつ買い増しをしていくからです。つまり、機関投資家が買い増すタイミングで株価は上昇していくんです。
機関投資家が大株主の銘柄を見つけて機関投資家が買い増す波に乗りましょう♪
M:株式市場の動向
マーケット全体の方向性を把握しよう
いい銘柄買っても、マーケット全体が下落していたら影響を受けて下落してしまい、利益は出ません。市場動向の流れに乗ることが重要です。
マーケットの天井を見極める方法
- 横ばいで急激な出来高上昇は機関の大量売りの可能性が大きい=下落トレンド突入
- 主導株が下落トレンドに入った=マーケット全体が下落トレンドに突入している
まとめ
個人投資家が株式投資で成功していくためには、様々な成功者のノウハウや考え方を自分なりに組み合わせて、自分の投資手法を確立していくべきなのでぜひ「CAN-SLIM」をマスターしてトレードに生かしてください♪
CAN-SLIM
- C:直近四半期のEPSと売上
- A:通期EPSの増加
- N:新企業・製品・経営者・高値
- S:株式の需要と供給
- L:主導銘柄か停滞銘柄か
- I:機関投資家による保有
- M:株式市場の動向
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