RSIとは
RSI(Relative Strength Index)日本語では「相対力指数」と呼ばれます。RSIは価格の変動幅から、現在の相場が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを、「0%~100%」の数字で表すテクニカル指標です。
投資家としては、上昇を続けている株を見つけた場合「さすがに、上がりすぎ」「そろそろ下がるんじゃない?」と疑心暗鬼になると思います。
そんな時に判断材料の一つとして、買われすぎや、売られすぎの状態を数値化してくれるのがこの『RSI』です。私も実際のトレードはよく使うチャート分析のひとつです。
RSIの見方
黄色枠が『RSI』です。50%を中央値に、0~100%の範囲で折れ線グラフが推移します。
- 数値が50%より上で推移:上方局面
- 数値が50%より下で推移:下方局面
50%になった場合トレンドの転換点
- 70%〜80%の水準:買われ過ぎ
- 20%〜30%の水準:売られ過ぎ
売られすぎを見極めて買う、逆張りの投資に向いています。
実際のチャートで見てみる
赤線が30%、青線が70%でわかりやすく、線を引いてみました。
RSIが30 %の場合
RSIが30 %の時に黄色線を引いてみました。30 %を超えたあたりで下落トレンドから上昇トレンドに反転しています。
RSIが70 %の場合
RSIが70 %の時に黄色線を引いてみました。70 %を超えたあたりで上昇トレンドから下落トレンドに反転しています。
RSIで70・30のいずれも超えた後に、反転する値動きをしているケースが多いです。しかし、反転の値動きがどこまで継続するかはわかりません。風向きが変わったことを覚えておく必要があります。
また、銘柄によってRSIの反転ポイントを異なってくることに気をつけなければいげせん。例えば、「この銘柄は30%で上昇に転じる傾向があるが、別の銘柄は、40%で反発している」ことが多く存在ます。
RSIの30%や70%はあくまで目安ですので、「私が興味もっている銘柄が何%で反転する傾向にあるか」を知っておく必要があります。過去の反転ポイントを精査して、銘柄の個性をみつけてあげましょう。
また、この銘柄の癖をしっておくと株価が下がり始めた時に、どこまで下がるリスクがあるのか、購入ポイントはどこなのか?という疑問にたいして大凡の予想をつけることごできます。
RSIの注意点
上昇・下落の強いトレンドが発生した際は、ダマシが発生するため注意して下さい。
上図の下落トレンドの時は、反転を狙っても株価は下がり続ける可能性があります。
以上のことからRSIは、レンジ相場での使用が望ましいです。また、RSIだけで判断せず、他のテクニカル指標も参考にして取引しましょう。
ダイバージェンス
RSIも他のテクニカル指標と同様にダイバージェンスという逆行現象が発生します。
ダイバージェンスの発生後に反転の動きが強まっています。
ダイバージェンスの発生後は、相場の転換点と判断することが可能です。
ダイバージェンスを発見してら、様子を見てエントリーポイントを自分で冷静に判断しましょう。
まとめ
RSIを活用する上でのポイントを以下にまとめました。これらを上手く活用し、負けないトレードをしましょう。
- 50 %より上:上昇相場
- 50 %より下:下落相場
- 70・30%のラインを有効活用
- 保ち合い(レンジ)相場でのみ使用する
- トレンド相場では注意が必要
- RSIのみで判断するのには注意
- ダイバージェンスを意識